《もっと知りたい!①》全体像を分かりやすく

SDGsへの理解を深めるのに役立つ書籍を国際協力機構筑波センター(JICA筑波)の図書館司書に紹介してもらった。

お薦めする人 JICA筑波図書館 司書 松田ミカさん

 初回は、SDGsを初めて知る人にお薦めの本を紹介します。1冊目はジャーナリストの池上彰さん監修の「世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本」(学研プラス)。全目標について、イラストを交えながら分かりやすく説明されていて、子どもから大人まで幅広い世代が活用できます。

 2冊目は日本ユニセフ協会が制作協力した「知っていますか?SDGsユニセフとめざす2030年のゴール」(さ・え・ら書房)。多くの写真が使われており、17の目標ごとに世界の子どもたちが直面している現状を知ることができます。女子教育の遅れや街灯の明かりで勉強する少女など、子どもを主人公としたSDGsの課題を学べます。

 「SDGsって難しそう」と思う人に手に取ってほしいのが、お笑いジャーナリストとして活躍するたかまつななさんの著書「お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs」(くもん出版)です。身近な話題やすぐに実践できる行動リストが載っていて、自分ごととして学ぶことができます。付録には17目標と169の達成基準を掲載。楽しいだけでなく、しっかり知識を得られます。

 つくば市高野台のJICA筑波にある同図書館は、利用者登録をすれば誰でも貸し出しサービスを受けられる(対象は16歳以上)。国際協力に関する本や世界の絵本、SDGsの資料が充実している。

 詳細はJICA筑波ホームページや☎029(838)1111。

2022年4月18日掲載