《もっと知りたい!③》児童労働や貧困考え選択

SDGsへの理解を深めるのに役立つ書籍を国際協力機構筑波センター(JICA筑波)の図書館司書に紹介してもらった。

お薦めする人 JICA筑波図書館 司書 松田ミカさん

 エシカル消費は、目標12の「つくる責任 つかう責任」だけでなく「貧困」「教育」「ジェンダー平等」「働きがい」「人や国の不平等」などのさまざまな課題に関連します。今回はエシカル消費の実践方法を知ることができる本を紹介します。

 1冊目は、みんな大好きなチョコレートの背景にある児童労働問題を学べる「子どもたちにしあわせを運ぶチョコレート」(合同出版)。西アフリカ・ガーナで子どもの就学やカカオ農園の経営改善を支援する認定NPO法人「ACE」の副代表、白木朋子さんが、現地の実態や取り組みをまとめました。カカオ栽培における奴隷制度の歴史にも触れています。近年スーパーでは、公正な価格で取引する「フェアトレード」商品を見かけるようになりました。自分にできる社会貢献を考えることができる一冊です。

 私たちの暮らしには、プラスチック製品があふれています。カナダ人夫婦のシャンタル・プラモンドンさんとジェイ・シンハさん著、服部雄一郎さん訳「プラスチック・フリー生活」(NHK出版)では、プラスチックが環境と健康に害を及ぼしている点を指摘。台所や風呂場など場面ごとに代替品を提案し、プラスチック製品を減らす方法を教えてくれます。チェック表もあり、「脱プラ」を楽しく実践できます。

 最後に、ファストファッションに代表される安い衣料品はどのように作られているのでしょうか―。長田華子さんの「990円のジーンズがつくられるのはなぜ?」(合同出版)は、バングラデシュの縫製工場において、過酷な環境の中、低賃金で働く女性たちの現状を説明。「安さ」の追求が貧困につながっていることが分かります。これらの本をきっかけに、消費者としての「選択」を見直してみましょう。

 つくば市高野台のJICA筑波にある同図書館は、SDGs関連の資料が充実している。詳細はJICA筑波ホームページや☎029(838)1111。

2022年6月17日掲載