ゴルフ代表 東京五輪メダル狙う

■女子 畑岡奈紗(笠間出身) 男子 星野陸也(笠間出身)

 今月開幕する東京五輪のゴルフ女子代表に畑岡奈紗(22)、男子代表に星野陸也(25)が選ばれた。ともに笠間市出身。自国開催のひのき舞台でメダル獲得に挑む。
 五輪のゴルフは、前回リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活。筑西市出身の片山晋呉が参戦した。今回は埼玉県の霞ケ関CC(男子・7月29日~8月1日、女子・8月4~7日)で開かれる。
 畑岡は2016年、国内四大大会である日本女子オープンを制覇。アマチュア初、史上最年少の偉業だった。翌年にプロに転向し、その後、米ツアーを主戦場に選択した。これまでに国内で5勝、米国で3勝を挙げている。今年6月の全米女子オープンではプレーオフの末、惜しくも準優勝だった。
 水城高出身の星野は18年、国内ツアーのフジサンケイ・クラシックでプロ初優勝を飾った。21年は既に国内2勝を挙げており、通算5勝に伸ばしている。6月17~20日に行われた全米オープンでは、メジャー大会で自身初となる決勝ラウンドに進出した。


練習に励む小暮千広=日立GC

■明秀日立高3年 小暮千広 世界体感、飛躍に期待 女子ゴルフメジャー参戦 いつかは表彰台に

 本県ゴルフ界から新たな才能が世界へ挑んだ。明秀日立高3年の小暮千広がメジャー大会の全米女子オープン(6月3~6日・サンフランシスコ)に参戦した。これまでに目立った戦績がなかった18歳のアマプレーヤーは、日本地区予選で大舞台への切符をつかみ、「ラッキーガール」としてトッププロと争う舞台へと駆け上がった。結果は2日間の予選で敗退したが、得がたい経験を積み、今後の飛躍への思いを新たにした。
 5月29日、全米女子オープンを前に、会場であるオリンピック・クラブで初練習をした際、心の高鳴りは焦りへと変わった。経験したことのないラフの長さと密度は「(クラブを)振れるのか」と思った。傾斜がきついフェアウエーは完璧な位置にボールを落とさなければ、ラフへとボールが流れていく。練習ラウンド後は「笑えなくなった」。
 適応しようと調整を重ね、大会当日を迎えた。ただ、プレーを始めると「知らぬ間に圧倒されていた」。意識せずとも重圧が体にまとわりついた。立ち上がりから3連続ボギーでつまずいた。2日目も思うようにスコアを伸ばせず、「耐えるところで耐えられない弱さがあった。終わったときはさみしさが残った」と振り返った。
 敗退後も会場で練習はでき、決勝ラウンドも観戦した。笹生優花の優勝決定の瞬間は見ることができなかったが、表彰式は見守った。その姿を「輝いていた」と目に焼き付け、「異次元だけど可能性は自分もあると感じた。いつか」と誓った。
 笹生はたった2学年上。だが、そのプレーぶりは「長いラフに入っても簡単そうにボールを上げるパワーと技術があった」。世界最高峰の舞台で戦う日本人選手のすごみを間近で感じた。自身との差は「ミスの幅」という。当然、ダブルボギーを打つ場面もある。ただ、その後に大崩れしないマネジメント力がトップに追い付くために必要な要素だと確信した。
 幼稚園の年長でクラブを握り、小学4年から本格的に競技を始めた。だが、年代別の大会でも関東大会止まりで、今年3月が初めての高校の全国大会出場だった。「いつも最後の一打が足りなかった」。ゴルフに集中できる環境を求めて千葉県松戸市から明秀日立高に入学。寮生活で仲間と切磋琢磨(せっさたくま)したことや、自らと向き合い、精神面の改善に取り組んだことが活躍の土台を構築した。
 コロナ禍での挑戦を「競技面で支えてくれた黒宮幹仁コーチや橋本真和パッティングコーチ、送り出してくれた学校関係者、たくさんの人に感謝でいっぱい」と思いを語った。大会前は「国内で活躍してたくさん稼ぎたい」と考えていたが、本場でのプレーを終え「いずれはアメリカを主戦場に」と目標を改めた。
 次のステップとして今夏のプロテストにエントリーしているという。自らが描く将来の選手像は「海外の選手が日本語を覚えて(小暮と)話したいと思われるような選手になりたい」。決して幸運だけで大舞台に出場したわけではない。最後の一打を制し、記憶に刻んだトロフィーを手にするため、これからも一つずつ階段を上っていく。

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