学校でNIE

社会とつながる

読解力を高める

主権者教育にも

教育に新聞を

▼NIEとは…

NIE(エヌ・アイ・イー)は、「Newspaper in Education」の略で、「教育に新聞を」と訳されます。学校の授業や家庭学習で、新聞を教材として活用する活動です。1930年代にアメリカで始まり、日本では85年、静岡で開かれた新聞大会で提唱されました。その後、教育界と新聞界が協力し、社会性豊かな青少年の育成、活字文化・民主主義社会の発展を目指して、全国展開しています。

▼NIEで期待される効果

 NIEで身に付く、と期待されている力は、まさに学習指導要領が求める3つの資質能力①知識・技能②思考力・判断力・表現力③学びに向かう力・人間性―です。「社会に開かれた教育課程」「主体的・対話的で深い学び」による授業改善に、新聞は有効な教材。変化する社会を生き抜く力を育てます。

▼新聞は「社会の窓」

 新聞の特長は「一覧性」。新聞を広げると、社会でいま、起きているさまざまな出来事が、ひと目で、リアルタイムで、分かります。社会に目を向け、考えるきっかけが生まれ、予期せぬ情報との出合いが、視野を広げます。多様な話題、多様な人の声に触れることで、多角的・多面的な見方も育ちます。新聞は、学校と社会をつなぐ「窓」。授業で学んでいることが「社会とつながっている」と実感できれば、学習意欲も高まります。

▼読解力が向上!

 新聞は、記事だけでなく見出しや写真、グラフや図表などを使って、ニュースを分かりやすく伝えています。新聞に日常的に触れていれば、初めて見る文章を読むことへの抵抗感が減り、多様な文章を資料と共に読み解く力も身に付きます。全国学力テストのアンケートでは、新聞を読む児童・生徒ほど平均正答率が高い、という調査結果も報告されています。NIEを実践する学校からは、「無答が減った」と成果を指摘する声も寄せられています。

▼メディアリテラシーを育む

 真偽が不確かな情報がまん延する現代社会で、信頼性の高い新聞の情報は、「教育に使いやすい」と、評価されています。複数紙を読み比べて、情報を取捨選択する目を養えば、フェイクニュースにも惑わされない力、メディアリテラシーを高めることにもつながります。

▼NIEタイムのすゝめ

 日本新聞協会は、朝読書などの隙間時間を利用して、新聞スクラップや記事の要約に取り組む「NIEタイム」の導入を薦めています。週に1回程度でも、継続して取り組めば、NIEの学習効果が見込めます。詳細は、日本新聞協会のウェブサイトをご参照ください。

茨城県NIE推進協議会

日本新聞協会は、毎年、全国500校余りのNIE実践指定校を認定し、新聞を提供して、学校での新聞活用を支援しています。各都道府県には、NIE推進協議会が組織され、すそ野を広げる活動に取り組んでいます。

茨城県NIE推進協議会は、読売・朝日・毎日・東京・日経・産経・茨城の計7つの新聞社と、共同・時事の2通信社、茨城県教育委員会、茨城県新聞教育研究会などで構成しています。13のNIE実践指定校の推薦・サポート、教員向けセミナーなどを行っています。事務局は、茨城新聞社NIE事務局が担っています。

▼日本新聞協会認定のNIEアドバイザー

 本県には、日本新聞協会が認定するNIEアドバイザーが現在7人います。NIE実践指定校のサポート役や教員研修の講師などを務め、茨城県NIE推進協議会の活動と連動して、NIEの普及に当たっています。

▼茨城のNIE実践指定校(日本新聞協会認定)

 2023年度NIE実践指定校一覧

2023年度NIE実践指定校

 2024年度NIE実践指定校新規7校募集中! (応募締め切り2024年2月19日)

2024年度NIE実践指定校募集

茨城県新聞教育研究会

茨城県新聞教育研究会は、NIEを実践する教員らで組織する自主研究会で、1987年に発足しました。新聞社が行うNIE関連のコンクールの審査やイベントに協力。茨城県NIE推進協議会とは毎年、定期的にセミナーを共催しています。事務局は、茨城新聞社NIE事務局が担っています。

茨城新聞社NIE事務局(地域連携室内)

〒310-8686 水戸市笠原町978-25

e-mail:chiikirenkei@ibaraki-np.co.jp​

TEL:029-239-3004 FAX:029-301-0361